こんにちは!行政書士のマツモトです。
本日は行政書士試験の勉強方法についてのお話。
ノートってつくてますか?ブログサイトのノートのことじゃなくて、よく学校で使っていたノートです。
行政書士試験に限らず、受験者の大半が社会人という資格試験においては特に効率的に勉強することが求められます。
時間が限られているからですね。
そこで言われるのが、「ノート作りは無駄だ」ということ。
本当に無駄なのか?
今日はこのテーマで書いていきます。
私は昨年(2024年)の行政書士試験において初受験独学で合格した者です。
この記事は勉強方法を確立していない人のための記事です。ノート作りが自分の勉強方法として確立していて、それに自信を持っている人を批判する目的はなく、また、確立している勉強方法を変更する必要はありません。
結論:「ノート作りは無駄」は半分正解
まず私の考えですが、ノート作りは無駄ではないです。
実際、私もノートを作りました。
ではなぜ半分正解なのか。
綺麗で美しいノート作りは効率が悪いと私自身は考えているからです。
ノート作りに凝ってしまって、時間を使ってしまい、ノートの出来栄えに満足してしまう。
それだと本末転倒かなと思ってしまいます。
なので、半分正解と書きました。
ではどういうノートを作るのがおすすめなのかについて書いていきますね。
ノートは試験日前日の自分のためにつくる
私が行政書士試験の勉強を始めて、肢別が3周目に入ったときでした。
肢別を3周もしていると、いつも間違う問題や悩む問題が出てきます。
そうなると、ノートにメモしたくなるんですよね。
で、ノート作りをすることにしました。
※肢別2周まではわからなくてもひたすら進めていくのがおすすめです。
ノートを作る上で「試験日前日の自分」のために作成することを意識しようと決めました。
試験日前日って起きている時間を考えても10時間程度しかないですよね。
その時間でも見ることができて、なおかつ自分の苦手な分野や忘れてしまいそうな知識が集約されているノートということです。
なにが言いたいかというと、内容が厳選されたノートということですね。
おのずと、書くまででもないか、という判断をするようになりますのでノートづくりにそんなに時間は取られません。
また、簡単に見返すことができるため、移動時間などの隙間時間でも使いやすいです。
対策ノートの作り方
では具体的に書いていきます。
前提として、なんでもかんでもノートに書かないっていうのが大事です。
例えば、肢別の民法の問題を間違えたとしましょうか。
その時、判例を調べたとしましょう。
そうすると、判例のほかの部分も試験にでるような気がして、1問間違えただけなのに大量の情報をノートに書くことになります。
どうしても判例の内容が重要だと思えてしまうときは、判例集〇ページというようにノートの該当箇所に書き加えればいいと思います。
さて、ノートの作り方ですが、基本的には箇条書きです。
何回も間違う→要点をノートにメモ
みたいな感じですね。
自分でわかりやすい解説を思いついた時なんかは完結にメモします。
どういうことかというと、例えば行政法に教示というものがあります。
行審法と行訴法のどちらにも教示が出てくるのですが、行訴法では誤った教示の救済がありません。
行審法にはあって、行訴法にはない。
いかにもひっかけ問題を作りやすく、覚えづらいです。
でも、行審法は行政が間違った教示をしてそれを行政に救済させようというもの。
対して行訴法において救済をするなら裁判所になってしまいます。
で、これをノートにメモするとすると
行政庁の解釈が裁判所を拘束しないのは「当然」
この一文を書いておけば先ほどのまでの思考もまとめて思い出すことができます。
教示の例がでたので、箇条書き以外に私がノートに書いたものを紹介します。
特に行政法においては〇法と〇法の違いというのをついてくる問題が多いので、違いをおおざっぱにまとめた表のようなものを書いていました。

※内容は受験生当時の私が殴り書きしたものなので、内容的に合っていないものや誤認を生むものが含まれる可能性があります。あくまでノート作りの例として参考にしてください。以下、出てくるノートのページも同様
こんな感じでざっくりではありますが、対照表みたいなものを作りました。
殴り書きできれいではないですが、試験で問われそうなことは簡単に見返すことができると思います。

ただ、基本的には先ほども書いたように箇条書きです。
自分が分かればいいので、テキストのように書く必要はありません。
図解など時間がかかるものは本当に奥の手
私の場合、法定地上権や先取特権など最初から「なんのこっちゃ」とわからなかったものはノートに図解もしました。
とはいえ、これは時間がかかりますので、本当にいつまでたっても覚えない難解なものに極力絞ってやることにしていました。
また、難解ではないものの、いつまでたっても「あれ?どっちがどっちだっけ」というようなものも視覚的に覚える意味で簡単に図解してましたね。

走り書き過ぎて字が汚くて恥ずかしい(当時はこのノートを世の中に公開するなんて考えてもいなかった…)のですが、こんな感じでめちゃくちゃ簡単に極力時間をかけないで図を書いてました。
ちなみに「いらすとや」さんのイラストにお世話になりました。
ノートを作るのにおすすめのツール
先ほどから何枚かノートのページを紹介しているのでお気づきかと思いますが、私が作ったノートは紙のノートではありません。
というのも、行政書士試験はiPadを利用した勉強方法をやってみようと思って実行したもので、ノートについてもiPadをつかったんですよね。
使ったアプリはGoodnotes6というアプリです。
iPadを使ったノートづくりの利点は
- 科目ごとにノートを分けても何冊も持ち歩かなくていい
- カット&ペーストなど紙にはない便利な機能が使える
- 図解もネットのイラストを使って自由自在に短時間で作れる
- 覚えた箇所は簡単に消せる
- ページを入れ替えたり差し替えたりが容易にできる
こんな感じですね。
圧倒的に使いやすかったです。
まとめ:こだわりのノートではなく、必要最低限のノートを作ろう
当然、時間は限られています。
仕事をしながらの挑戦ならなおさらです。
なので、ノートを作るときは試験日前日の自分のために必要最低限これは確認してほしいという内容を厳選したノートを作るようにしましょう。
というわけで、今日は行政書士試験のためのノートの作り方についての記事でした。
また今度iPadを使ったノートの作り方なども記事にしたいと思うので、ぜひ遊びに来てみてください。