こんにちは!行政書士のマツモトです。
本日は仕事道具のお話。
士業、私の場合は行政書士なのですが、開業する際に欲しくなるものと言えばなんでしょう?
パソコンなどの必須級アイテム以外で、筆記具が欲しくなりませんでしょうか。
行政書士は依頼人に代わって書類を作ることが仕事ですから、代書屋なんて言葉もあるくらいです。
また他の士業も書類作成はメインの仕事になってくるわけなんですよね。
となれば、時代が時代なら文字を書くことが仕事なわけです。
今はパソコンで作ることがほとんどですけどね…
そうは言っても、士業を始めるからには筆記具にもこだわりたい。
そんな人も多いんじゃないでしょうか。
先日の記事で「行政書士に字のうまさは必要か?」なんてタイトルのものを出しました。

この記事では筆記具については書いていませんが、字が上手くなってくるといい筆記具が欲しくなってきます。
その代表格として、誰でも思い浮かぶのは万年筆じゃないでしょうか。
万年筆を使うことでのメリットは?
いきなり矛盾するようなことを言ってしまいますと、筆記具なんて本来書ければいいです。
それなのにわざわざ扱いの難しそうな万年筆を使う理由ってある?と思われる方もいるでしょう。
ただ、それは思い込みかもしれません。
私もそうだったのですが、万年筆を実際に使うまで、ボールペンでいいじゃんって思ってました。
確かに、万年筆がボールペンに全ての面で劣るなら、わざわざ格好つけて万年筆なんて使わなくていいでしょう。
しかしながら、万年筆にはメリットがたくさんあります。
そんな中でも、私が特にいいなと感じたことを書いていきますね。
疲れにくい
まず、万年筆での筆記は疲れにくい。
このメリットがありますね。
例えば、現代で書類作成などはPCを使って行うのが通常でしょう。
でも公式的な書類を作る前の段階もありますよね?
私は行政書士試験にもiPadの電子的なノートを使うほどガジェットが好きな人間であり、なんでも電子媒体を使って効率化しようとする側の人間です。
それでも、何か案を出そうとする時、例えばこのブログに関してもそうですが、次はどんな記事にしようか、構成にしようかなんて考える時は、なんとなく思い浮かぶことを紙に書いてみることで考えが整理されたりします。
これはiPadの限られてた画面の中ではなかなか実現しづらい機能です。
そんな時、万年筆の疲れにくいというメリットがいきてきます。
万年筆は筆記の際、ほとんど筆圧を必要としません。
また、紙の上を滑るように筆記できるので、とても疲れづらいです。
よく、映画などで万年筆を使ってサラサラと筆記体でサインをするシーンがありますよね。
あのイメージがかなり近くて、スルスルと書けるんですよ。
これにより、考えをまとめるために筆記するという作業にスムーズさが出ます。
長く使える
万年筆はとても長く使える筆記具です。
カートリッジ式の万年筆はカートリッジを交換しなければいけませんが、多くの万年筆はインク補充式です。
私が愛用する万年筆も、多くはインク補充式なので、今メインで使っている万年筆はインクを補充しながら5年ほど使っています。
壊れにくいですし、万年筆をよく使う人にとっては5年なんて長い方に入らないとは思います。
インクの種類が無数にある
無限というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、万年筆用のインクは本当に多種多様です。
オーソドックスな黒のインクでさえ、青みがかった黒であったり、漆黒と言えるような黒、グレーっぽいものなどたくさんあります。
ノートを取る時にいろんな色を使いたいという人がいますが、そういった人にもとてもおすすめですよ。
よく使う色がある人は、その色の特にお気に入りのインクを1本の万年筆に入れておくのがいいと思います。
字にメリハリがつく
もちろん、メモ書きだけでなく、きちんとした書類で人に見られるものを書くときも万年筆は非常に有用です。
先ほども書きましたが、毛細管現象でインクが出る仕組みですから、遅く書けばそれだけたくさんインクが出ます。
また早く書けば少し薄くなります。
この特徴が、字にメリハリを生んでくれるんです。
漢字を書く際、直線は思い切ってスッとひき、払いはちょっとためて、シュッと払いますよね。
そういった動作にインクの出が加わってきますから、すごく味が出るんですよね。
個性がよりつよく出るというか、字が上手くなったのがわかりやすいと思います。
自分に合った万年筆を探すことができる
万年筆は高級なものばかりというわけではありません。
安価な万年筆は意外とたくさんあります。
また、万年筆にはペン先の違いにより、例えば筆圧が強い人に向いているもの、太い字が書きたい人におすすめのものなど種類が多く、自分に合った万年筆を探すこともできます。
ちょっと大きめの文房具屋さんにいけば、試し書きができる万年筆が置いてあると思います。
そういった万年筆を使ってみて、自分が書きやすいものを探すのも楽しいです。
自分の書き方で変化していく
万年筆は自分の書き方の癖により変化していくと言われます。
そのためどんどん書きやすくなるというメリットがありますが、反面、他人には貸さない方が良いとも言われます。
正直私としてはそこまで変わった感じはしませんが、他人に貸したくないのは事実ですね笑
また、どれほど変化があるのかはわかりませんが、たまにめちゃくちゃ筆圧が強い人がいますよね。
万年筆はペン先にスリットが入っていて、それが筆記の際に開くのですが、万年筆を使い慣れていなくて筆圧がめちゃくちゃ強い人に貸してしまうとスリットが開きすぎてしまうので注意が必要です。
お気に入りの万年筆を見せびらかしたい気持ちになるかもしれませんが、お気に入りの一本は自分一人だけで仕事をする時に使った方が良いと思います。
お相手がペンを持っていない時に貸す機会は多いと思いますので、人前で使うときは気をつけましょう。
私が愛用している万年筆
さて、万年筆について書いていくととんでもない長さの自己満足記事が出来上がってしまうので、このあたりで話題を変えます。
私が使っている万年筆について。
私はペリカンのスーベレーンM800を主に使っています。


これを買う前も万年筆は持っていて、書きたい字に合わせて使い分けたりインクによって使い分けたりしていたのですが、よくいく文具屋さんでペリカンを試し書きする機会がありまして…
前々からかっこいいなとは思っていたのですが、流石に値段が高すぎて試し書きせずに買うのは怖いなと躊躇しておりました。
書き味もいいし、見た目も素晴らしい。
さらに、バリエーションも豊かで、同じ種類なのに材質が異なったりして見た目も全然違います。
その中から特に気に入った限定モデルを購入することにしました。


見た目は好みもあるのでなんとも言えませんが、自分的にはすごくお気に入りの一本です。
書き心地ですが、私の書き方だとドバドバインクが出るような感じではなくて、途切れないながらも濃すぎない感じでとても良いですね。
滑るようにというよりは、しっかりとした書き味があるように感じます。
これは人それぞれ書き方があると思いますし、日本製と違って同じ太さの表記でもやや太めに感じると思うので、試し書きした方が良いと思います。
お気に入りの一本を見つけよう!
長々と書いてきましたが、万年筆の良さが少しでも伝わりましたでしょうか?
万年筆に限らず、士業で開業するにあたって、何かいい筆記具をと考える人は少なくありません。
パソコンで仕事をすることがほとんどの現代であっても、字を書く機会は意外に多いものです。
お気に入りの筆記具を使えば、自分にとってのスイッチになり、仕事にも気合が入るかもしれませんよ。
万年筆についても、思っているより扱いは難しくありませんので、オーソドックスなものから試してみるのをおすすめします。
それでは今日はこの辺で。