こんにちは!行政書士のマツモトです。
本日は開業準備についてのお話。
というのも、ついに交付式を迎えまして、いよいよ開業となりました。
ここまで、初めてのことだらけで、スムーズにいったこともあれば思ったようにいかなかったこともありました。
そこで今回はここまでやってきた開業準備のことをまとめておきたいと思います。
行政書士事務所の開業準備をしている人や今まさに行政書士試験に向けて勉強している人の参考になればうれしいです。
行政書士試験~
だいぶさかのぼりますが、やはりスタートは行政書士試験からですよね。
いや、行政書士試験の勉強を始めた時がスタートだったのかもしれません。
私は合格したらすぐ開業すると決めていたので、勉強初期からモチベーションが高かったと思います。
とはいえ、2024年1月から勉強を始めたので、早期に勉強を始めた方々と比べて勉強時間が圧倒的に足りないなと感じていました。
そんな中で、少しでも効率的に勉強する方法を考え続けました。
その方法については当ブログの行政書士試験攻略カテゴリーに記事を増やしているところです。
行政書士試験は足切りもありますが、簡単にいうと180点取れれば合格です。
形式はマークシート+記述
マークシートの配点が高いので、自己採点でだいたいの合格確率がわかります。
マークシートの点数だけで180点を超えていれば、マークミスなどをしていない限り、記述の採点を気にしなくていいので、受験生の中には受験当日に自己採点で合格を確信する人もいます。
私の場合は、幸いにもマークシートで180点を超えていたのであまりハラハラすることなく合格発表を待つことができました。
そこで、少しずつ行政書士事務所開業に向けて情報を集めることにしました。
実務研修はどうするか、事務所はどこに開くか、取扱業務はある程度絞っておいたほうがよいかなどなど。
ただ、やはり合格点に達しているとはいえ、正式な合格発表まではそわそわしていましたね。
合格発表~
いよいよ合格発表の日。
仕事中ではありましたが、落ち着かないのでネットで見てみることにしました。
番号が見つかって、ほっと一安心。
とともに、いよいよ本格的に開業に向けて動き出さなくてはなりません。
勉強でも役立てていたGoodnotes6に、ToDoリストを作ることから始めました。
優先度とか考えてると書いて消してが多くなるので、思いつくままにずらずらと箇条書きしていきました。
思いつくだけ書き終わったら、今度はそれぞれに締切日というかここまでに終わっておきたいという目標日を書き入れました。
とりあえず合格証がきたら登録申請書を出さないと始まらないので、書けるところまで書いておきました。
事務所の名前も考えておかなければいけなかったので、自分が登録する名前でかぶるところがないかネットを使って調べるなどしていましたね。
というのも、マツモトというだけあって、全国的にも多い名前なので…
合格証が届いて〜
合格証が届いて、すぐに登録申請書の空欄を埋めて行政書士会に持参いたしました。
大きな不備が1点ありまして

登録申請書の事務所名の欄ですね。
この※1なのですが、
※1.既存行政書士法人の社員又は使用人となる場合のみ記載すること。
との注意書きです。今この記事を書きながら見返すと当たり前なのですが、これは※1の後ろの法人番号記入欄についてなのですよね。
私はてっきり事務所名称ってまだ登録される前なんだから、既存行政書士法人に属する予定の人が書くんだろうと解釈してしまいました。
で、個人の新規開業は別で名称を届けたりするのかなと…
いざ行政書士会へ…
丁寧に対応していただきまして、感謝しかありません。

他は不備ないのですが、事務所名称はどうされますか?



え!?※1は…そうか、法人番号の注意書きで、事務所名称は書いて良かったんですね…



はい、持ち帰って考えてこられますか?



あ、いえ、せっかく来たのでこの場で書き入れてもよろしいでしょうか?
ということで、ゆっくり考えようと思っていた行政書士事務所の名称をその場で考えて申請することに(笑)
誰も私みたいなミスはしないと思いますが、念のために失敗談として書いておきました。
ちなみに、登録申請書ですが、私はPDFファイルにPCで入力したものをプリントしました。
1番上の氏名のところは手書きで書きました。
この一連の流れはあくまで私の所属する県会でのことです。事務所名称や手書きでなくてもいいかはご自分の登録申請書を提出する会に確認するようにしてください。
登録申請書なので、全国統一だとは思うのですが、念のため…
その後なのですが、私の県では事務所調査があるということでした。
事務所調査の準備は、普通に開業準備をして行政書士事務所として困らないようにしていれば、特段の準備は不要です。
大抵の場合、事務所調査には支部長さんがいらっしゃいますので、お茶を準備するくらいでしょうか…
参考までに、私が事務所調査までに準備していたことなのですが
私の場合、すでに私が経営している会社の社屋内に事務所を構えることにしたので、完全に独立している部屋を用意しました。
また、デスクセットとプリンター、電話、応接セット、鍵付きのキャビネットを用意。
支部長さんには、鍵付きの保管庫はありますかというご質問をいただいたほかは、指摘はありませんとの返答をいただきました。
私がSNS等でみた感じ、事務所調査があるところが多いみたいですね。
他には、事務所の写真を提出するというとこもあるようです。
どちらにせよ、守秘義務がありますから事務所の独立性と鍵付きのキャビネットなり金庫なりが必要だろう思います。
ちなみに私が用意したキャビネットについては


こちらの記事で詳しく書いています。
また、ホームページの作成もこの時期から始めました。
注意点としては、登録されるまでは行政書士と名乗れませんので、行政書士⚪︎⚪︎事務所などとホームページ名につけないように気をつけましょう。
私の場合、ホームページの形は整えておきたかったので、準備中というタイトルでホームページを準備していました。
名刺の準備もこの頃ですね。
先ほどと同じ注意事項ですが、行政書士としての名刺は配るわけにはいきませんので、Photoshopでデータを作り、あとはラクスルに注文するだけというところまで作業を進めておきました。
ちなみに、行政書士(登録申請中)と肩書きをして名刺を作り配っても問題ないという方もいらっしゃいますが、私はそういった名刺は作りませんでした。
あとは実務講習をどうするかをこの時も考えていましたね。
予備校系のものだと有名なのは伊藤塾かアガルートですね。
伊藤塾は高額だけど授業時間も多い。
アガルートは低額だけど授業数は少ないです。
私はアガルートかなぁ…となんとなく考えていました。私の場合、兼業ですので、伊藤塾を受講するほどの時間はないかなと。
そういった人にはコンパクトで受講料もリーズナブルなアガルートはおすすめですね。
アガルートの実務講座・開業講座

行政書士連合会の方でも無料で実務講座が受けられるとも聞いていたので、まずはそちらを受講してみて考えることにしました。
兼業でない方であれば、開業準備中は時間があるかたも多いでしょうし、登録後も忙しくなるまでは時間があると思うので伊藤塾の講座を申し込んでおくのもいいですよね。
特に登録を待っている期間は私の場合で2月の3週目に申請書を出して登録されたのが4月の頭ですから、まるまる1ヶ月は時間があります。
その間に伊藤塾の講座を集中して受講するのもありだと思います。
登録のご連絡〜
さて、登録のご連絡があると、合わせて交付式の日程を伝えられました。
この時に私の所属会では職印を持ってくるようにとのことでした。
登録のご連絡から交付式まで意外に時間がなかったので、結構あわてて名刺のデータをラクスルに入稿して、職印を注文してと、バタバタしましたね。


名刺のデータだけでも用意しておいて良かったです。
ここから先なのですが、私の場合、事務所の電話番号が個人の携帯番号なんですよ。
2月に付き合いのある通信会社さんに固定電話を引く工事をお願いしていたのですが、時間がかかるみたいでまだ固定電話の番号がありません。
登録すると電話番号が公開され、個人の携帯に営業電話がめっちゃかかってきました。
いやしかし、無事に登録できるかわからないのに早めに固定電話の契約をしておくってなかなかしないですよね…
ただそうなると固定電話を持っていない人は個人の携帯電話で登録するしかなくなるし、難しいところですよね。
固定電話が設置できたら、変更申請をしようと思っています。
また、それができたら事務所名や電話番号、メールアドレスが入ったゴム印を注文しようと思います。
まだまだやることはたくさんありますが、とりあえずここまでの開業準備についてのまとめでした。
それでは今日はこの辺で。