こんにちは!行政書士のマツモトです。
本日は行政書士試験についてのお話。
最近、行政書士事務所をやっているからか、以前からの知人にも行政書士試験についての相談をされるようになりました。
そんな中で多かったのが、「受かる気がしないんだけど…」というもの。
これは試験慣れしていない人に多い傾向のある悩みだと思います。
自分の能力では受かる気がしないとか、本屋でテキストを開いてみたけど無理そうとかがありますね。
これは食わず嫌いに似たパターンのものですが、ほかに複数回挑戦していて「受かる気がしない」と思うパターンもあるようです。
受かる気がしない問題については大きくこの2つかと思いますが、どちらにしても大丈夫、受かります。
今回は「受かる気がしない」と思っている方に対して、パターン別にどうすればよいのか解説します。
筆者は昨年(2024年)の行政書士試験に初挑戦独学で合格した現役行政書士ですので、ある程度信憑性を持って読んでいただけると思います。
食わず嫌いパターン
それではまず、食わず嫌いパターンです。
行政書士試験というと、難しいような気がしませんか?
特に法律系の資格試験を受験したことのない方だと、余計に難しいという先入観があるようです。
正直申し上げて、私自身、行政書士試験用のテキストを開いてすぐは何がなんだかわからない状態でした。
この分からなさが、難しいと錯覚してしまう原因だと思います。
実際は資格試験に慣れていない人でも、勉強方法さえ間違わなければ行政書士試験に合格することは不可能ではありません。
このパターンの問題点は、受かる気がしないと思ってしまったことで「最初の一歩」がなかなか踏み出せなくなることです。
実はこれ、私も経験があります。
私の場合、学生時代文系でしたので、土木や建築系の資格を取るときにテキストを開いてみるものの全然何が何だかわからない状態でした。
そもそも文系の自分にこんな資格取れるんだろうか…と頭を抱えた記憶があります。
そのため勉強のとりかかりがすごく悪かったんですよね。
でも、そうやってても仕方がないので、とりあえず始めてみることにしました。
分からないながらもテキストを通して読んでみる。わからなければもう一周読む。
そうやっているうちに、なんとなくわかるようになってきて、勉強時間が増えてきて…
というように、何とか合格までたどり着きました。
何が言いたいのかというと、難しく感じようが受かる気がしなかろうが、「とりあえず勉強を始めてみる」ことがすごく大事ということです。
例えば、ものすごく散らかった部屋を片付けなければならない時、「こんなの終わるのかよ…」と思うかもしれません。
でも、目の前に落ちているものを一個一個片付けていけば、いつかはきれいな部屋になりますよね。
勉強も同じです。
最初から全体を見ようとするから、何をしていいかわからず絶望してしまうんです。
行政書士試験でいえば、まずは民法をやるところからスタートしてみてください。
筆者のおすすめは、初学者にもわかりやすいスー過去から始めてみることです。

そうしていると、いつのまにかスー過去が終わります。
勉強は取り掛かるまでが一番ハードルが高いです。
いったん始めてしまえば、あとはなんとかなります。
複数回受験済みのパターン
何回も受験して合格できないから、受かる気がしないというパターンについて書いていきます。
このパターンは単純に勉強の仕方がご自身に合っていないのかもしれません。
手の広げすぎ
私が行政書士試験も含め、資格試験や大学入試でうまくいかなかったという人に多かったパターンは「手の広げすぎ」です。
行政書士試験であれば、肢別もやってウォーク問もやり、予備校などを受講しているのに市販のテキストもあれこれ買うといったところでしょうか。
もちろん、これで結果が出るのであれば、たくさんの知識に触れるというのは素晴らしいことです。
ただ、行政書士試験に合格したいといことであれば、非効率的になってしまいます。
社会人は時間が限られています。
二兎を追う者は一兎をも得ず
という諺がありますが、肢別だけでは不安だからウォーク問もやるというのは、結局どちらも中途半端になってしまいます。
肢別はもう完璧だからウォーク問もやってるんだと思われるかもしれませんが、肢別が完璧であれば、すでに合格できている可能性が高いです。
もちろん、ウォーク問がだめなんじゃないです。
ウォーク問か肢別かに絞った方が良いという話です。
また、六法においても、行政書士試験用の分厚い六法もありますが、私個人的には合格革命テキストの別冊六法で十分だと思います。
勉強時間が足りない
社会人や主婦の方であれば特に、時間が足りないというパターンもあります。
ただ、行政書士試験は一般的に500時間程度の勉強時間で合格できるとされる資格です。
例えば1日2時間程度勉強するとすれば、1年かからないわけです。
通勤時間に1日2時間程度かかる人は多いのではないでしょうか。
そうすると、通勤時間中に勉強していれば、あとは土日に早起きして勉強するなどすれば、勉強時間は足りることになります。
ただこれだとしっかり机に向かって座って勉強するのは土日だけになってしまいますよね。
そうした場合(もちろん平日も隙さえあれば机に向かうことが推奨ですが)、土日の勉強時間に平日のための準備をしておきましょう。
私の場合はノートを作りました。
ノート作りに時間をかける必要はなくて、メモ程度で十分です。
私はiPadにメモを取るようにしていて、通勤時や隙間時間にiPhoneで見返すようにしていました。
ノートには自分が間違いやすいところがまとめられているので、大変役に立ちました。

移動時間や隙間時間にできる勉強は意外にたくさんあります。
あとはYoutube動画であったり、別冊六法であったり、できることを最大限やりましょう。
アプリで一問一答をやるのも力試しになるのでおすすめです。
逆に机に向かって勉強できる貴重な時間は肢別をとにかくまわして何回も間違う問題はノートに簡単にまとめておきましょう。
効率を重視する
手を広げすぎることにしても、時間が足りないことにしても、やはり効率よく勉強するということが解決法になります。
当ブログでも、行政書士試験に対してたくさんの記事を書いていますので、それこそ隙間時間でいいので読んでみてください。
参考になるものがあればうれしいです。
また、講座などを受講するのもひとつの手です。
講座の先生の指示に従って、信じて、余計なことはしないという徹底した姿勢で臨めば、短時間で大きな効果が得られるでしょう。
私のおすすめは、実際にYoutube動画でも拝見していて説明が分かりやすかったアガルートですかね。
ぜひのぞいてみてください。