こんにちは。行政書士のマツモトです。
本日は行政書士試験についてのお話。
そろそろ模試に取り組み始める人が増えてくる時期ですね。
そうなると記述の点数について気になる方がいるようです。
記述は捨てて、マークシートだけで合格できないかなと考える人も多いでしょう。
そこで今日は行政書士試験では仮に記述が0点でも合格できるかどうか、対策なしでもある程度点数は取れるのかどうかというテーマで記事を書いていこうと思います。
筆者は昨年(2024年)の行政書士試験に初挑戦独学で合格した者です。
結論:行政書士試験では記述0点でも合格できる、ただ…
まず、結論ですが配点上、記述0点でも試験に合格することはできます。
記述の点数自体に足切りはありません(2025年7月現在)し、仮に0点でも合格基準点さえクリアしていれば合格です。
ここまではご存じの方も多いと思います。
でも知りたいのってそこじゃないですよね。
たぶん、記述0点でも大丈夫かって心配する人は
「記述の準備はしてなくても大丈夫か」ってことなんだと思います。
記述対策は必須
実際に、私の場合はマークシート式で180点を超えていましたので記述の点数の結果を待たず自己採点の段階で合格を確信できました。
ただ、自慢するみたいで恐縮ですが、マークシートだけで180点超える人は実はあまりいません。
前後することもありますが、おおむね行政書士試験の合格基準点は180点です。
300点満点の試験ですので、6割取れれば合格ということになります。
そのうち、記述は60点。
つまり、記述抜きで合格点に到達するためには240点満点中180点が必要になります。
すると、6割でよかったのが7割5分まで難易度が上がってしまうわけです。
もちろん、マークシートだけで合格点をクリアしてしまうのが安全ではあるのですが、現実問題難しいということですね。
なので記述の対策を全くしないというのは、私個人的にはすごく怖いなと思います。
記述の問題を解いたことある人ならわかると思うのですが、マークシートのための勉強で記述で聞かれることも答えられないことはないです。
しかし、いざ回答しようとしてもなかなか答えが書けないんですよね。
すごくぼんやりした知識といいますか、考えをまとめるのにすごく苦労します。
やはり記述は記述で対策した方がいいというのを思い知ったのが、昨年のこの時期だったと思います。
“ちょうどいい”力配分の考え方
マークシートも記述も対策するとなると、人によっては勉強時間が圧迫されて力配分が難しく感じるかもしれません。
私もそうで、社会人ですので勉強時間は限られていました。
そのため、どのくらいの配分で勉強していたかをお伝えします。
先ほども書いた通り、理想はマークシートだけで180点取ることです。
なのでマークシートの目標点を200点とします。
200点目指して頑張って、ちょっと足りなかったとしても180点は超えるというイメージです。
とはいえ記述でも点数を取っておきたいので、部分点で半分ぐらい「取れたらいいな」くらいのイメージで頑張りました。
ちょっと伝わりづらいですかね。
具体的に当時の私の勉強スケジュールでお話しますね。
あくまで主体はマークシートですので、中心に据えていた肢別をひたすらやります。
記述式対策は出る順の記述式問題集を1日の勉強時間の最初の30分ほどやっていました。
明確に30分としなかったのは、1問の途中で勉強を切り上げるわけにはいかなかったからですね。
これをやっておくと、解く時間も素早く解けるようになっていきますし、字数にまとめるのも慣れていきます。
問題形式に慣れてしまえば、知識的にはマークシートのための勉強をするなかですでに身についているものが多いですので、部分点は狙えるなと思えるようになりました。
記述対策の副次的効果
さて、私の場合、記述対策をやったので記述の点数が取れるようになったのが一番の成果ではあったのですが思わぬ収穫もありました。
それは、記述対策をやることでマークシートの点数にもつながったんですよね。
マークシートの勉強だけでは「なんとなく」わかっていただけだったものが、なんとなくの知識では回答できない記述式に取り組んだことで、正確な知識に変わっていく実感がありました。
以上のことから、行政書士試験においては記述が0点でも試験に合格することは可能だが、記述が0点でよいと高を括って記述対策をしないでよいというわけではない。
というのが私の考えです。