行政書士試験独学合格者が解説!憲法は判例重視?

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こんにちは、行政書士(登録申請中)のマツモトです。

本日は行政書士試験のお話。

私は昨年(2024年)の行政書士試験に、その年に勉強を独学で始めて合格した者です。

最新の試験の合格者であるので、行政書士試験について悩んでいる方の参考になればと思って本記事を書いています。

今日は憲法。

憲法の配点は行政法や民法よりは低いですが、軽視していいような配点でもないですよね。

できれば、半分以上はとっておきたい。

ただ、知らない判例の問題が出たり、解釈が難しかったりと難易度は高い傾向にあります。

目次

憲法の条文も覚えつつ、判例問題の対策をしよう

よく憲法の問題では判例に関するものがでます。

というわけで、判例ばかり勉強する人もいらっしゃるのですが、やはり条文は頭に入れておいた方が良いと私は思います。

というのも、条文を直接問うような問題も出題されないとは限らないからです。

知っていればなんてことない問題なのですが、知らなければ迷って焦ってしまいます。

また、判例の学習においても、最高裁判所が導いた結論が憲法の何条を根拠にしていて、それをどう解釈したのかという重要なところが、条文が頭に入っていないのに理解できるはずがないと思うのです。

とはいえ、暗唱できるまでになろうということではありません。

例えば、隙間時間に六法の憲法の条文を読むとか、朗読するとか…

判例問題に取り組んでいるときにその判例で憲法○条が出てきたなら、その条文も読んでおくとか。

その程度で構わないと思います。

大事なのは、条文は最初の方にさっと目を通しただけ、というのはあまりおすすめしないということです。

判例に興味を持とう

憲法の問題はとにかく判例が多いです。

他の科目も判例問題は多いのですが、模試や過去問をやっていく中で、本番でもそうだったのですが、憲法の問題はほとんどが判例です。

で、この判例をどう勉強するかなんですが…

主軸に置くのは、他の科目同様に肢別です。

肢別については以下のテキスト選定解説記事をご参照ください。

で、この肢別でも憲法の部分は判例問題が主なわけです。

ここで肢別の○×だけ気にしてはいけません

というのも、その問題ではその判例の一部分だけが使われているわけです。

当然ですよね。短い問題文なのですから。

そこで受験生が間違いをおかしやすいのは、例えば判例の結論部分の肢別問題の○×を覚えたから、この判例については大丈夫だと錯覚してしまうこと。

判例は結論のみが重要というわけではないです。

なんでそういう結論なのか、どう解釈してそうなったのか、というのが問われることがあります。

だから同じ判例でも全然違う問題も作れるわけです。

なので、少しでも気になった肢別の判例は、判例集を使ったりネットで検索したりして、深く知っておくことをおすすめします。

確かに時間はかかるのですが、私はこの方法がよいと考えました。

また、判例に興味をもって楽しんでほしいと思います。

勉強は苦痛ですか?

そうですよね。たいていは苦痛だと思います。

なんでですか?

楽しくないからですよね。

なら、楽しければいいんじゃないでしょうか。

判例の学習は興味を持てれば楽しいです。

だって、判例として残ってるわけですから、実際に裁判が起こったわけですよね。

ただの活字としてとらえずに、その背景には、その問題に対して最高裁まで戦った人がいるということを考えてみてください。

ひどいなと思う事件もありますし

不謹慎ながら「最高裁まで争ったの?」と驚きを覚えるものもあります。

人間ドラマとして、また読書として、これほどのノンフィクションがあるでしょうか。

これ、どうなっちゃうんだとか、最高裁の言い回しでこういうのがでてくると雲行きがあやしくなってきたなとか。

ドキドキしながら読めるものもありますよ。

判例に興味を持つことの副次的な効果

さて、こうして興味を持って読んだ判例はなかなか忘れません。

その判例に関する問題が出題されれば、まず正解できるでしょう。

ただ、ここからが憲法の難しいところですが、過去問や模試でも触ったことのない初見の判例問題が出てくることがあります。

初見になるかどうかはその人の勉強量にもよるでしょうが、すべての判例を知っているわけではない以上、知らない判例に出くわすのは避けられません。

では、この場合どうするか?

私も、そのように考えておびえていました。

ただ、ある時の模試で初見の判例に出会ったとき、難なく正解できたのです。

私は判例問題が好きで、よく結論や言い回しが気になって判例を読んでいたのですが、そうすると、初見の判例の問題に出くわしても

「最高裁判所がこういうこと言わないでしょ」

と×の択が自然とわかりました。

こういうわけで、判例に興味を持って勉強するというのは大事だなと改めて感じたわけです。

狙っていたわけではないのですが、判例に興味をもつことや調べることは、自然と初見の判例問題の対策にもなっていたと思います。

正答は5肢択一で3/5あればいい

確かに判例の学習は楽しいですが、とはいえ、勉強時間には限りがありますのでやりすぎないことも大事です。

憲法の配点は無視していいものではないですが、民法や行政法に比べれば配点は低いんですよね。

なので、憲法の対策は判例も大事なんだけど、スケジュール管理も同じくらい大事です。

スケジュール管理については下の記事でも触れましたが

私の場合はiPadのノートアプリを使ってカレンダーに、どの科目に今何日かかってるのか、というのを常に確認しながら進めました。

例えば今回で言うと、判例読むのに時間かけすぎてるなと思えばペースアップしたりこの分野はだいぶ判例学習も進んできたから先に進もうと考えたりしました。

憲法でも満点とるつもりで頑張るというのはもちろんいい姿勢なのですが、模試の結果で憲法が満点でなかったからさらに時間を費やそうなどとは考えない方が良いと思います。

模試で3/5取れていれば、憲法の学習はうまくいっていると思いますので、そのペースで、他の民法や行政法も固めていきましょう。

私的に重要だなと思う判例については、当ブログでも紹介していこうと思いますので、ぜひまた遊びに来てくださいね。

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